お散歩会で効果が出る理由

怪しい広告のようなタイトルになってしまいました(笑)

今週、メンバーの方々から「お散歩で吠えなくなってきたんです」という主旨のご報告を立て続けにいただき、そうでしょそうでしょ~?と調子に乗っている私ですが、なんで「みんなでお散歩しただけ」で効果が出るのか、きっとみなさん不思議だろうと思い、このテーマで書いてみます。

お散歩会に初めて参加すると、みなさん口にするのが、「他犬や他人と、こんなに近くにいられたことがない」ということ。

なぜ?と驚かれるのですが、これには理由があります。

お散歩会の最初に、広場で私が「うろうろしててください」というのは、犬のボディランゲージに基づいています。

そのあとの、ぬるっと合流していき、列を組む流れも。

みんなでぐるぐる回るのも、そのあとに本番のお散歩をするのも。

全部、犬にとって極力「正しく、自然な動き」であるように、作っています。

犬と犬が「初めまして」と接触するとき、真正面から一直線に向かって行ったりしないのです。

他犬LOVE同士で、真正面から近寄り合って遊び始める光景はよくあることのように感じるかもしれませんが、実はこれ、無作法。

にっこにこで近寄ってくる犬は、犬好きの人間からしたら可愛いものですが、犬同士のコミュニケーションではちょっと!です。
私がこういう犬の飼い主なら、制止し、相手の気持ちを考えるアプローチをするように指導します。

さて、質問です。
真正面から近寄ってくる犬Aに向かって、迫られた側の犬Bが吠えたり、攻撃的な態度をとったとします。

あなたはどう評価し、対処しますか?

多くの人が、Bの犬を叱ります。
そして、Aの犬は「友好的な犬」としてお咎めなし。

これをやると、Bの犬は、人間に対して、信頼を下げてしまいます。

人への信頼が下がると、自力で防衛しようと、さらに強く吠えたり攻撃に出ます。

「やっちゃってた…。」という方、安心してください。
だいたいみんなやってます(笑)
もちろん、過去の私もです。

気付いた日からがスタートでごさいます。
信頼を取り戻すのに、遅いなんてことは、愛犬が何歳であってもありません。
今気付けたことに感動してください(笑)

人間対犬の場合でも一緒です。

正面から「かわいい~!」とのぞき込んだりする人がいますが、無作法です。

それで喜んでくれる子ならもちろんいいですよ!

これがダメな子がいて、吠えた、攻撃した、となったとき、私なら人間に向かって「犬にリスペクトが足りん」と言うと思います。

犬のコミュニケーションでは当たり前のことだからです。

もちろん人にも悪気はないですし、実際初対面の他人にそんなこと言えないので(笑)、「この人はまずいかも」と思ったら、相手に穏やかに伝えるか、犬の目線をそらし、名誉ある撤退を選択します。

撤退が遅れるなどして、たとえ犬が吠えてしまっても「シッ」とそのリアクションは要らない旨は伝えつつ、「いや~、あれはいやだよね。私のリードが悪かった、ごめんよ」と謝ります。

どうやって謝るのか?普通に↑のまましゃべりかけます(笑)
伝わりますよ。

こういう一個一個が伝わって、信頼となり、他者を吠えたり攻撃せず、次回から私に任せる分量を多くしてくれるようになっていくわけです。

任せてくれるようになったら、こういったことに理解ある人や犬と出会えた時、ここぞとばかりに協力してもらい、良い経験を積むだけです。

ちょっと脱線しましたが、このように、初対面の顔合わせの仕方ひとつとっても、普段のお散歩ではなかなか一度身についた吠えや攻撃性を解除できないことが分かります。

ところが、お散歩会では、犬にとってできるだけナチュラルな環境にしてあり、「ここは自分の気持ちを分かってくれるかも」と犬が感じ取れば、余計な興奮や攻撃性を捨てることができるというわけです。

好奇心が暴走してしまうタイプの子も、自然と犬語を学べる仕組みになってますし、一緒に他者と歩くことで、強い交流欲求を穏やかな形で満たせます。

シンプルに、「吠え」というリアクションがあまりに激しすぎて、他者との経験が詰めなかった子たちの場合、「なんだ、犬や人ってたいしたことないじゃん」って気付くだけで、解消する子もいるんですね。

必要なのは、しつけ手法や強制ではなく、理解と居場所だったりします。

吠えや攻撃性が強くなってしまった子たちのほとんどが、繊細か怖がりです。
こちらがちゃんと犬語を話せば、ちゃんと返してくれる子ばかりです。

NOリスペクトで入ってくる相手が嫌なだけです。

そういう経験が重なって、「もう外や他者なんてみんな嫌い」と思ってしまっている。

人間でいえば、意地悪な人ばかりの職場に、新卒で入って、心打ち砕かれたような状態でしょうか?

それって悪いのでしょうか?

もしくは、1回の経験だけでもういや!となってしまっているセンシティブなタイプの子もいますが、それも同様、悪いことではないと思っています。

私の考えですが。
まずは、「我慢しなさい」じゃなくて、「優しい人もいるから大丈夫」を理解してもらう方が先。
世渡り上手にするのは、その後。

だから、お散歩会は犬に優しく設計しています。

一緒に歩くことを通して、人や犬も悪くないな、話通じるって嬉しいな、良い奴もいるんだな、と気付いてもらう。

心の器は大きくなり、根っこが安定します。

理解してくれる人や犬がいるという安心感ですね。

そうすると、日常生活で遭遇する知らない犬や人にも、「まあいっか」と思えたり。
(私には理解者がいるもんね、と折り合いがつくということです。)

飼い主さんの認識もかわって、「吠える愛犬をどうにかする」ではなく、「愛犬が吠えなくて済むようにリードする」という心構えに変化して、信頼が厚くなる。

そんなこんなで、お散歩会は効果がある、というお話でした。

どんな犬も、大丈夫ですよ。

そして、こういう知識系の発信に関して私が心配なのは、「間違ってしまった」と自責される飼い主さん!

本当に優しい方ばかりなんですよ。犬を愛している人って。

私は一般飼い主だったころ、全部間違ってまして(笑)

あとからぎょえーっとなったんですが、今、ほとんどリカバリーできたと思っています。

愛犬は幸せそうに生きています。

スタッフ犬としてはまだまだなんですが、日常では愛犬が穏やかに生きられて、他者にも迷惑かけずにいられるようになり、私はもうたいへん満足しています。

みなさんもそうできるように、お散歩会という、地味だけど素敵な場所を作りました。

だから、落ち込まないでくださいね(笑)
一緒に学んでいきましょう。
私もまだまだお勉強と思っています。
未来は明るいです。

長~いこの文章を、ここまで読んでいる時点で、あなたは間違いなく愛犬家さんです。

どうぞ、自信をもっていてください。

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